法改正情報

協会けんぽの保険料率が変わります

協会けんぽの健康保険料率の見直しは、例年、3月分(4月納付分)から行われています。今回の見直しでは、47都道府県のうち引下げ18、引上げ28、据置き1となっています。一方、介護保険料率は、全国一律に0.01%の引下げです。

千葉県の健康保険料率等は、下表のとおりです。4月支給の給与から、見直し後の料率を適用して天引きします。

  現行 見直し後(令和7年3月分~)
健康保険料率 9.77% 9.79%
介護保険料率 1.60% 1.59%
11.37% 11.38%

なお、厚生年金保険料率は、変更ありません

在職老齢年金の支給停止調整額が変わります

年金の受給資格がある方でも、現に就業中で一定の要件を満たす場合は、厚生年金保険に加入することとなります。厚生年金と賃金(賞与込み月収)との合計額が一定額を超えると、厚生年金の一部又は全額が支給停止となります。この一定額を支給停止調整額といい、支給停止調整額を超えた額の1/2に当たる分、厚生年金の支給が停止されます。現在50万円の支給停止調整額は、令和7年度から51万円に変更されます。

令和7年度の年金額は引き上げられます 

令和7年度からの年金額は、現行より1.9%引き上げられます。

国民年金、厚生年金それぞれの支給額は、おおむね次のとおりです。

  令和6年度(月額) 令和7年度(月額)
国民年金

(老齢基礎年金(一人分・満額)

68,000円 69,308円

(+1,308円)

厚生年金

(夫婦二人分の老齢基礎年金を含む標準的年金額)

228,372円 232,784円

(+4,412円)

雇用保険料率が変わります

令和7年度からの雇用保険料率は、失業等給付等の保険料率が1/1000引き下げられます。その結果、雇用保険料率は、労働者・事業主ともに0.5/1000引き下げられ、下表のとおりとなります。

  ①労働者負担 ②事業主負担 ①+②

雇用保険料率

一般の事業 5.5/1000 9/1000 14.5/1000
(令和6年度) (6/1000) (9.5/1000) (15.5/1000)
建設の事業 6.5/1000 11/1000 17.5/1000
(令和6年度) (7/1000) (11.5/1000) (18.5/1000)
農林水産・清酒製造の事業 6.5/1000 10/1000 16.5/1000
(令和6年度) (7/1000) (10.5/1000) (17.5/1000)